涼宮ハルヒの消失を観てきた

@立川シネマシティ

夜の回でしたが、さすがに平日だけあって400席の半分も埋まってなかった印象。都心とかだと平日でもいっぱいなのかな。

150分は思いのほか長く感じなかったとはいえ、やはり長い。ただ、テレビ本編20分×およそ8本だと考えれば、この分量も納得というか、もともとはテレビ用に作ってたんじゃないかな、と思いました。そんなわけで、これまでのアニメを見ていない、かつ原作も読んだことがない、という人が劇場版「涼宮ハルヒ」を楽しめるのかは甚だ疑問です。これだけ単体で観て、どうのこうのと語る人の気がしれません。映画評論家も無理して観なくていいと思うよ。

内容はというと、「笹の葉ラプソディ」のときの、やっぱりハルヒは面白いなー、という感動が映画館にありました。原作をまったく読んだことがないので、トレイラーを見てもさっぱりどんな話かイメージできなかったのですが、終わってみれば実にスッキリ。ところどころで冗長だなと感じる部分もありましたが、それはテレビ放送だと思えば、まあ許せます。「ここで今週は終わりかー」って心の中で何回か言ってました。

あと、背景美術については触れておかねばなるまい。これは映画っぽい……ような……って思えた部分。実写を撮ってきて、そのまんまトレスもしくは画像処理したような背景でした。というかそもそも実写じゃね?みたいなシーンもいくつか。おそらく実写映像にアニメを載せたんじゃないかと。作品の種類にもよりけりだけど、この手法は非常に有効かも、と思いました。

結論としては、すごく面白かったけど、別に映画館で観なくてもよいよね、という作品でした。自宅なら好きなシーンを何度でも見返せたりするし、他の人を気にせず独り言できるし。もう一度観たいとは思いますが、映画館に行ったら負けかなと思っている。パッケージ化されたときに改めて見ます。何でもかんでも劇場版という風潮には異を唱えていきたいところ。